例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

「いざ、海へ! ですねっ」



美波ちゃんってこんなキャラだったっけ……?

と、思うくらい学校でのテンションと違う。


戸惑いつつも私たちは先をどんどん歩いていく美波ちゃんを追いかける。

美波ちゃんの後ろを小走りで追いかける湊くん。

そんな2人を見ながらゆっくりとついていく私と冬弥くん。



「冬弥くんと海なんて何年ぶりだろうね」

「そうだな」

「うん」



会話が終わる。

自分の気持ちが上がりきらないからなのか。

冬弥くんとの会話も弾まない。

いつもだったら、冬弥くんの隣にいるだけでドキドキするのに。

今日は気持ちが沈んだまま。

なんでだろう。

私、どうしちゃったんだろうな……。



「そういやさ、」



冬弥くんがこちらを向く。

その表情は少し曇っていて、笑顔はなかった。

冬弥くんのまとう雰囲気に自然と身構えてしまう私。