例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

旅行当日。

待ちに待った旅行。

青い空に青い海。

眩しい太陽。

きれいな砂浜。

そんな素晴らしい景色を目の前にしても、私の気持ちは上がらなかった。

隣で『海ですねっ!』と、嬉しそうにはしゃいでいる美波ちゃん。

そんな美波ちゃんに私は曖昧な笑顔しか返せなかった。



「優奈、元気ないな」



冬弥くんが私にだけ聞えるように呟く。


……元気ない、か。

確かにそうかもしれない。