例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

でも、それは湊くんが無理矢理、私の分のクレープまで買ってこようとするから。

押し付けてくるから。

そんなクレープいらないし、食べたくないよ。


それに。

1人でクレープを買いに行ける勇気、あるじゃん。

男ひとりじゃ恥ずかしいって思っていたら、ひとりで買いに行こうと立ち上がらないでしょ。


湊くんはなにがしたいの。

……イライラする。



「そっか」



湊くんが小さく呟いた。

ため息交じりの声。

その声は悲しげだった。


湊くんは私の隣に再び腰を下ろした。

ふう、と大きく息を吐いた湊くん。

それからゆっくりと私へ顔を向けた。


その表情は真剣で。

今までに見たことのない表情だった。

息をのむ私に、湊くんは問いかける。



「優奈ちゃんはさ――、」