例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

「じゃあ、優奈ちゃんの分のクレープも買ってくるよ」

「そこまでしなくても、」



そう言って立ち上がろうとした湊くんの腕を掴む私。

驚いた表情で私を見る湊くん。

そんな湊くんから視線を逸らす私。

掴んでいた湊くんの腕からゆっくり手を離す。



「私はいらないから」

「でも、一緒に食べたら美味しいよ?」

「いらないって言っているでしょっ!」



あっ、と思ったときには既に遅かった。

大きな声を上げてしまった私。

街を歩く人々の視線が私たちに集まる。


『なに、喧嘩?』


そんな声が聞こえた。


どうしたんだろう。

私、すごくイライラしている。