例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

今はダイエット中だし。

そのために、駅前まで歩いてきたんだから。

もし、あのクレープを食べてしまったら歩いてきた意味がない。

意味がなくなるどころか、カロリーオーバーしてしまう。


それは避けたい。

湊くんの誘いを断りたくないけど。

断らなきゃ後悔してしまいそうな気がする。



「ごめん、クレープはちょっと……」



私が謝ると湊くんは不思議そうに首を傾げた。



「どうしたの? 優奈ちゃんはクレープが好きだって、冬弥から聞いたけど」

「えっと。嫌いではないかな」

「じゃあ、食べようよ」



少し強引な湊くん。

それほどクレープを食べたいのかな。

私は今は食べたくない気持ちなんだけどな。

それに、相談があるんじゃないの?

クレープを食べている余裕があるなら相談なんていらないじゃん。


段々とイライラしてくる私。

イライラを隠そうと必死に感情を押し殺す。

握ったこぶしに力が入る。