例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

私の言葉にしばらく悩んだ様子の冬弥くん。

それから店内を見まわす。

なにかを見つけたのか一直線にひとつの水着へ向かっていく。

慌ててついていく私。


冬弥くんが手に取った水着を渡してくる。

押し付けられるように渡された水着を受け取る私。

水着と冬弥くんの顔を交互に見る。



「……冬弥くん、こういうのが好きなの?」



冬弥くんの選んだ水着は淡いピンク色の水着。

可愛らしいビキニ。

胸元にはレースがあしらわれていて、肩ひもは首の後ろで結ぶタイプだった。


……予想外だった。

冬弥くんは白とか黒を選ぶと思っていた。

大人っぽくて限られた人にしか着こなせないような水着。

夏樹先輩がとても似合いそうな……。

そんな水着。


だけど。

冬弥くんが選んだ水着は真逆で。

可愛らしくて、大人っぽいとかきれいとはかけ離れていた。