例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

会話のないまま水着ショップへ到着。

店内には可愛い水着がたくさん飾ってあった。

ピンク、水色、黄色、オレンジ……。

白に黒。

色のバリエーションも豊富だった。



「これは迷うね……」

「好きなの着ればいいじゃん」

「そうだけど」



店内を歩く私たち。

私も慣れていないけど、冬弥くんも水着ショップに慣れていないのか視線をさまよわせている。

このお店に来るまでの私たちの距離。

このお店に入ってからの私たちの距離。

物理的にだけど近づいた気がした。

冬弥くんが並んで歩いてくれている。

それが嬉しかった。



「冬弥くんはどんな水着が好き?」

「は?」

「ほらっ! デザインとか色とか!」