例え私が消えたとしても俺は君の隣にいると誓う

あの時は楽しかったなぁ……。



「クレープ、食べていくか?」

「え?」

「食べたいから見ていたんじゃないのか?」




冬弥くんが誘ってくれた。

一緒に食べたい。

ベンチに座っていろんな話をしたい。

笑い合いたい。


だけど……。



「……また今度でいいかな」

「そうか」

「うん」



冬弥くんには言えない。

ダイエット中だからクレープを食べたくない、なんて。

そんなことを言ってしまったら嫌な顔をされるに決まっている。

嫌な顔、というか、冬弥くんはダイエットに理解はなさそう……。

だって、冬弥くんスタイル良いもん。



「じゃあ、水着見に行くか」

「うん」



少し空気が悪くなってしまった気がする。

でも、これもきれいになるため。

冬弥くんのため。

そう思えばなんてことなかった。