「うん……リルならきっとなれるよ!」
「うん! ボクもそう思う」

 あたしの夢に二人も瞳を輝かせてくれた。

「そうとなれば……僕達もしっかり未来へ歩き出さないとだね!」
「うん、ルヴィに負けないように!」

 二人はもう一度お互いに目を向けて、そうして再びこちらへ笑顔を戻した。アッシュは、ルクは、未来に何を目指すのだろう? 自分の夢と二人の夢。考え出したら沢山の想いが溢れて、目の前がキラキラと光って見えた。三人三様、切磋琢磨して、ステキな未来を勝ち取りたい。そしていつか……あたしも恋したいって思うのかな? その時目の前にいるのは……誰なのだろう??

「じゃあ、まずヴェルに戻ったら、宿題の残りを片付けないとだね!」
「「……え?」」

 希望に躍らせていたあたしの胸が、アッシュの一言で……落ち着いた!?

「あーでも……それは帰りの飛行船で頑張るよー?」
「そんなことじゃダメだよ、リル。パイロットになるなら成績も優秀でなくちゃ! ルクももちろん頑張れるだろ? 僕に負けてる場合じゃないものね!?」
「「ひやぁ~~~!!」」

 意地悪そうなアッシュのウィンクに、ルクとあたしは悲鳴を上げた!

 まぁ……でも、家庭教師代がタダになると思えばありがたいこと、よね?

 勉強も遊びもいっぱい楽しもう! 自分のために──未来のために!!



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