「はいはい、どこでもいいから席について」
私は呆れながらいうと、千秋は、
「じゃあ、俺は胡桃の隣に座る」
と、爆弾発言をした。
何を勘違いしたのか、茉央がニコニコしながらいった。
「おにーちゃんとおねーちゃんは恋人さんなんだー!いいなぁ」
「「えっ」」
「ちっ、違うから!千秋は、その…クラスメイトなの!」
「えー、ホントに?」
と言ったのは、莉央だ。
「ホントだって」
と、言い返したのは、千秋。
「たべるよー」
「きょうはなにー?」
「ハンバーグでーす」
「やったー!!」
みんながわちゃわちゃしながら食事を取り終え、お皿を洗おうと流しの前に立つと。
「俺が洗うよ」
と、千秋が隣に来てくれた。いいよ、やらなくても、と言おうとしたが、彼なりにお礼をしてくれているのかもしれないと思い、言い直した。
「お願いしよっかな。ありがと」
「ん。胡桃は双子の世話しとけば?」
「うん、そうする」
キッチンを出て、双子のいるリビングに入る。
「お風呂入るよー」
2人に声をかけて、洗面所へと向かう。
双子の服を脱がせ、私も服を脱ぎ、3人で風呂場に入った。
「おねーちゃん、おにーちゃんのこと、好きじゃないのー?」
と、莉央の頭を洗っている私に、浴槽の中から顔を出して聞くのは茉央。
「え、好き…だよ?」
「姉ちゃん、かおまっかー!」
頭を流し終えた莉央が、揶揄うように言った。
「もう!2人とも、うるさい!」
恥ずかしくて恥ずかしくて思わず本音を漏らしてしまった。
「「ごめんなさーい」」
全然思ってなさそうな声で謝る2人にプリプリしながらも、浴室を出た。
千秋を送らなければならないので、服は制服から普段着に着替え、千秋の乾いてきた制服を紙袋に詰める。双子を着替えさせ、部屋へと押し込むと、足早にキッチンへ向かった。
リビングのドアを開けると、電話している千秋が目に映った。
「…うん、もう帰るよ…分かってるから…うん…じゃあまた後で」
電話を切った千秋は、私の方を向くと、少し微笑んだ。
「あ、お風呂入ったんだ」
「うん、あと、制服も乾いたから…帰るでしょ?送るよ」
そういうと、千秋は慌てて言った。
「いや、いいよ、1人で帰るし…てか、その格好でうろつき回るつもりだったの?」
「え…うん、なんかダメだった?」
何がダメなのか分からず、頷く。
「ダメに決まってんだろ…それに、女子を1人で返すことなんてできないよ」
これだけは、どれだけ言っても頷いてくれそうになかったので、渋々了承した。
「わかった」
「うん、おやすみ」
「また明日、学校で」
雨は降り止んでいた。玄関を開けたところで一度振り返り、千秋は手を振りかえしてくれた。
私は呆れながらいうと、千秋は、
「じゃあ、俺は胡桃の隣に座る」
と、爆弾発言をした。
何を勘違いしたのか、茉央がニコニコしながらいった。
「おにーちゃんとおねーちゃんは恋人さんなんだー!いいなぁ」
「「えっ」」
「ちっ、違うから!千秋は、その…クラスメイトなの!」
「えー、ホントに?」
と言ったのは、莉央だ。
「ホントだって」
と、言い返したのは、千秋。
「たべるよー」
「きょうはなにー?」
「ハンバーグでーす」
「やったー!!」
みんながわちゃわちゃしながら食事を取り終え、お皿を洗おうと流しの前に立つと。
「俺が洗うよ」
と、千秋が隣に来てくれた。いいよ、やらなくても、と言おうとしたが、彼なりにお礼をしてくれているのかもしれないと思い、言い直した。
「お願いしよっかな。ありがと」
「ん。胡桃は双子の世話しとけば?」
「うん、そうする」
キッチンを出て、双子のいるリビングに入る。
「お風呂入るよー」
2人に声をかけて、洗面所へと向かう。
双子の服を脱がせ、私も服を脱ぎ、3人で風呂場に入った。
「おねーちゃん、おにーちゃんのこと、好きじゃないのー?」
と、莉央の頭を洗っている私に、浴槽の中から顔を出して聞くのは茉央。
「え、好き…だよ?」
「姉ちゃん、かおまっかー!」
頭を流し終えた莉央が、揶揄うように言った。
「もう!2人とも、うるさい!」
恥ずかしくて恥ずかしくて思わず本音を漏らしてしまった。
「「ごめんなさーい」」
全然思ってなさそうな声で謝る2人にプリプリしながらも、浴室を出た。
千秋を送らなければならないので、服は制服から普段着に着替え、千秋の乾いてきた制服を紙袋に詰める。双子を着替えさせ、部屋へと押し込むと、足早にキッチンへ向かった。
リビングのドアを開けると、電話している千秋が目に映った。
「…うん、もう帰るよ…分かってるから…うん…じゃあまた後で」
電話を切った千秋は、私の方を向くと、少し微笑んだ。
「あ、お風呂入ったんだ」
「うん、あと、制服も乾いたから…帰るでしょ?送るよ」
そういうと、千秋は慌てて言った。
「いや、いいよ、1人で帰るし…てか、その格好でうろつき回るつもりだったの?」
「え…うん、なんかダメだった?」
何がダメなのか分からず、頷く。
「ダメに決まってんだろ…それに、女子を1人で返すことなんてできないよ」
これだけは、どれだけ言っても頷いてくれそうになかったので、渋々了承した。
「わかった」
「うん、おやすみ」
「また明日、学校で」
雨は降り止んでいた。玄関を開けたところで一度振り返り、千秋は手を振りかえしてくれた。



