しばらく廊下を歩いていたのだが、影から出てきた人影に立ち止まる。
「…なんですか?」
その姿を認めた瞬間、思わず体が震えた。
何も行ってこないその人物に、私の怒りが爆発した。
「こないでよ!なんなの!?先生に怒られたでしょう!?あんなことしておいて、ただの自己中だってわかんないの!?人が嫌な気持ちになってんの、わかんない!?」
「…は?何言ってんの?笑、怒られてないし。LINEで誹謗中傷なんて、してないし。てか、被害妄想ヤバいって。むしろ、それしたのはお前なんじゃない?笑」
「…っ、ほんと意味わかんない!」
爆発したときに語彙力がなくなってしまったみたいだった。言いたかったことの半分も言えていない。しかも、両手が震えている。そんな自分が嫌になる。
アイツがいなくなってから、私は思い切り声をあげてしまった。
「うぁぁぁぁ!!!なんなのよもう!!!こないでよ!!!」
そんなことを言っても意味がないのはわかってるのに。ほんと、自分が嫌になる。
私はしばらくそのまま廊下に座り込んでしまった。