沈黙の戦い〜凛々しい棋士のギャップ〜

「美羽、夜ご飯どうしようか?どこかで食べてから帰って来たらよかったな」

「そういえば、気づかなかった」

 そこへ突然玄関から『ガチャガチャ』と音がした。

 一人暮らしのセキュリティのしっかりしたマンションだ。ここの部屋の鍵を持っている人しか入れない。

「まさか⁉️」「??」

 瞬時に誰か理解した匠と、全く理解できない美羽。

「匠〜いるんでしょう?」

 女性の声が聞こえたと思ったら、次の瞬間にはリビングの扉が勢いよく開いた。

 そして現れたのは……。

「重かった〜」両手いっぱいに荷物を抱えた、迫力のある美女。

「匠、早く取りに来てよ」

 美女は美羽に気づいていない。中も確認せずに慣れた様子でキッチンに入っていった。匠は頭を抱えている。