「えっ?」

「夜中に高熱が出ないか心配なので」

「じゃあ……」

 このまま誰もいない部屋に帰っても、また落ち込んでしまいそだ。このまま、美羽の好意を素直に受ける事にした。

「何か欲しい物とかありませんか?」

「……厚かましいのですが……」

「何がいりますか?」

「今日は、すごく頭を使ったもので…出来れば糖分をいただけたら……」

「えっ⁉️」

「すみません。厚かましいですよね……」

「違うんです!男性で甘党の人が新鮮で。私、チョコが大好きなんで嬉しいです。ちょっと待ってて」

 美羽は嬉しそうにキッチンに入って上の方の棚をごそごそしている。そして、大きい蓋つきのかごを持って戻ってきた。

「どうですか?食べれそうな物はありますか?」

「これは……」