憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~

兄の結婚式をゆっくり見守ることは出来ないけど、この式を成功させる気合いは十分だった。


お色直しをした鏡子さんがそろそろ戻る時間だ。


エキゾチックな美しい顔立ちに似合う、かなり細身の真っ赤なタイトドレスを選んでいた鏡子さん。


扉が開いた瞬間、その眩し過ぎるドレス姿に招待客からは大きなため息が漏れた。


私は前にも見てたけど、何度見ても惚れ惚れする。


このタイトなドレスが似合う人はなかなかいない。


さすが人気のモデルさんだ…スタイルが良くて完璧に着こなしてる。


本当に、色気もあって同じ女性としてうらやましい限りだ。


やっぱり薫ちゃんにはもったいない?


『まあ、鏡子ちゃん。なんて綺麗なの』


『赤のドレスに負けてないくらい美しい人だわね』


『鏡子の旦那さん、本当に超カッコいい。あんな人と結婚出来るなんてうらやましいよね』


『雑誌で見たことあるけどイケメンだよね。男らしくて素敵』