『気持ちだけではなく見た目もお美しい。晶子おばさんは、ますますお綺麗になられますね。正直、驚きました』
『まあ!本当に!?薫に里桜、今の聞いた?嫌だわ、ビデオに録画しておけば良かったわ~』
両手を頬に当て、かなり照れてるお母さん。
顔を赤くしてちょっと可愛い。
お母さんの感情は少し忙しそうだ。
『母さん、良かったな。こんな超イケメンに褒められて、朝からバッチリ化粧した甲斐があったな』
薫ちゃんがニヤリとした。
『あら、薫ったら嫌だわ。恥ずかしいこと言わないでよ』
そんなやり取りに部屋中が笑いに包まれる。
お母さん、薫ちゃん、私…そして千隼先生。
この4人は10年前の1年間、本当に家族みたいに同じ時を過ごした。
心から大好きだった夫を亡くしたお母さんにとって、千隼先生はその心の寂しさを埋めてくれた人だったんだよね。



