憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~

『そうだ、里桜。天気も良いし、このままゆっくり公園で話さない?』


『うん、そうしようよ。桜も綺麗だし』


私達は、レストランに行くのを止めて近くのカフェでサンドイッチを買った。


『悪いね、今日は甘えるよ』


『お花のお礼だもん。本当に助かったから』


今日は私がおごることになってるから、もしかして値段のこと気にしてくれた?


そんなこと別にいいのに…


でも、そういう気遣いが出来る人なんだよね、恭介君は。


広い公園の中に入って行くと、遊歩道や芝生、遊具のある場所…いろんなところで桜満開の春の1番素敵な時間を、家族や友達、大切な人と過ごしていた。


目の前に大きな池があるところまで歩いて、その周りにあるベンチに腰掛けた。


美しく広がる光景をゆったりとした気持ちで眺めるだけで目の保養になる。


『ベンチ冷たくない?大丈夫?』


『ありがとう、大丈夫だよ』


『さっきの話の続き、話していい?』


『続き?』