憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~

たぶん、男性従業員が多いホテル内でも3本の指には入るイケメンだと思う。


相当な人気者で、告白したけどフラれたみたいな女性達の話がちらほら聞こえてくる。


私は正直あんまり意識してなかったけど、こうしてすぐ横にいると、やっぱりそれもうなづけた。


『何?』


『え?あっ、ううん。何でもないよ』


ちょっとチラチラ顔を見過ぎたかな。


私は慌てて恭介君の質問に答えた。


『私は、だ、大丈夫だよ。何とか…やってる。恭介君もウエイターの仕事は体力使うし、気配りも必要だから疲れない?』


『まあ、たまにちょっとは疲れる時もあるけど、お客様が美味しい料理を食べて喜んでくれたらそれが何より嬉しいから』


言ってることも、笑顔も…本当に素敵だな。


『そっか、そうだよね。シェフもウエイターもお客様に幸せを与えられる仕事だよね。美味しい食事って、人の心まで満足にしてくれるから』