憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~

『お互いに…驚いたってわけだな』


『でも、私のことよくわかりましたね。少し後ろの方にいたんですけど』


『それでも見つけたんだ。目が合っただろ?』


確かに…


千隼先生がこっちを見てる気はした。


だけど、気のせいだって思ってたから。


『挨拶を始めた瞬間、里桜ちゃんの姿を見てしまって少し動揺したかもな』


千隼先生が動揺?


嘘だよ…


先生が動揺するなんて想像出来ない。


『い、いえ。それはもう立派な挨拶でした。私…挨拶を聞きながら、まるで千隼先生に授業を受けてるみたいでしたから』


懐かしい感覚。


ちょっとだけ、あの頃に戻った気がした。


『少し固かったか?』


『いえ、そんなことはないです。私が勝手に懐かしいなって思っただけです』


『本当に懐かしい。あの頃と変わらない君がいて』


そうだよね、やっぱり…


先生には私なんて大人の女性として見えてないんだよね。


ただの生徒で、いつまでも子どもみたいな存在。