憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~

『いや、里桜、1人だったから。あれからちょっと心配でね。ほら、お酒入ってたし。すぐに…帰った?』


恭介君、私のこと子ども扱いしてる。


『あ、うん。もちろん帰ったよ。先生もお店に知り合いを待たせてるからってすぐに中に戻ったし』


『そっか…』


ちょっと浮かない顔してる。


どうしたのかな…


『恭介君、里桜ちゃん!』


『あ、美穂先輩』


突然名前を呼ばれて、思わず2人でハモった。


『ちょっと、何を話してるの?今、仕事中でしょ』


『美穂先輩、すみません。俺が里桜に昨日のこと聞いてただけです。ちょっと酔ってたし、あれからちゃんと帰れたかなって』


恭介君の言葉に、美穂先輩は少し顔をしかめた。


美人な顔がかなりキツく見える。


『里桜ちゃんは小学生なの?そんなに心配しなくても家くらい帰れるでしょ』


ごもっともだよね、私は大人なんだから。


恭介君は心配性なんだよ、きっと誰にでもそうなんだ。