『美穂先輩…』


『結婚って…すごく良いよ。お互いを信頼して大事に思えるって素晴らしいことだから』


美穂先輩の言葉に重みを感じる。


里桜も…


晴月部長と結婚して幸せになってるんだ。


お互い、大切に想いあって。


だから、もう絶対に俺の想いなんか届く訳ないんだ。


いい加減忘れろよ、俺。


本当にバカだ。


目の前にいるだろ?


俺が守らなきゃいけない人。


ずっとわかってた、なのに考えることから逃げてたんだ。


今日、美穂先輩に会って、2人の幸せそうな姿を見たら…


俺もちゃんと…


幸せになりたいって思えた。


ここ、LUNA BLUホテル東京ベイで…


結婚式を挙げたいって。


今日、帰ったら一緒に暮らしてる彼女に伝えてみよう。


こんな俺で良かったら…結婚して欲しいって。


特別なことじゃなく、自然体で。


彼女の笑顔を思い浮かべたら、なんかすごく嬉しくなった。


あいつは、知らないうちに俺のモチベーションになってくれてたんだな。


幸せにしなきゃ、バチが当たる。


あと…


俺の気持ちを変えてくれた美穂先輩にも感謝しなきゃな。