憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~

嬉しいよね…千隼先生にお父さん役をしてもらえて。


『まだそこまで年は重ねていない。せめてお兄さんにしてもらえるか?』


『そうだよね。じゃあ、お兄ちゃん』


年上の千隼先生に敬語無しで話せる梓沙さんは、きっと誰にでも愛される人なんだろうな…


この愛らしさ、嫌味も無く自然。


こんなこと思うなんて、私、ちょっとだけ梓沙さんと自分を比べてしまってる?


千隼先生、こういうタイプが好きなのかな?って。


先生は今回の結婚式、ずっと梓沙さんのことを思ってた。


教え子なんだから当たり前だし、ついさっきまでは私だって何も思わなかったのに…


なのに今になって…ほんの少しだけ胸が痛くなった。


この気持ち何なの?


まさか、ヤキモチ?


だとしたら最低だよ、こんな素敵な人に嫉妬するなんて。


『ねえ、先生。先生と里桜さんってすごくお似合いだよね。最初からずっと思ってた』


え!?


ちょっ、な、何を!