『ねえ、恭介君。美穂と明日デートなんだって?うらやましいなぁ。恭介君みたいなイケメンとデートだなんて』


『え?どういうことですか?』


突然、一緒にレストランで働く先輩から言われて驚いた。


『美穂と付き合ってるんでしょ?違うの?』


寝耳に水って…こういうことを言うのか?


俺が美穂先輩と付き合ってるって?


『はい。美穂先輩は俺達の仲間っていうか…』


『やっぱりね。あの子、私ら同期に言いふらしてるよ。恭介君と付き合ってるって。おかしいなって思ったんだよね。恭介君、彼女いないって聞いてたから。気をつけた方がいいよ。ちょっと思い込み激しいからね、美穂は』


『…すみません、お気遣いありがとうございます』


『いいのよ。我らの王子様、恭介君のことだから。困ったことがあれば何でも言って。みんなには美穂の思い過ごしだって言っておくからね。じゃあ、お先』