憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました～ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる～

『いつなら両親に会える？』


先生と私はお互いに休みの日を合わせて、数日後にご両親に会うことになった。


あまりにも大きなお屋敷に圧倒されながらも、私はリビングで社長と千隼先生のお母様にお会いした。


緊張は通り越して、昔、数回だけ会ったことのある社長に懐かしさを覚えて嬉しかった。


『久しぶりだね、里桜ちゃん。あの頃はまだ中学生だったね』


千隼先生のお父様、晴月 政宗(はづき まさむね)さん。


晴月グループのやり手社長は、体格が良く威厳がある雰囲気。


59歳らしいけど、結構若く見えるな。


千隼先生とはまた違う感じの渋いイケメンさんだ。


お母様の朝子(あさこ)さんは、可愛くて穏やかで旦那様に着いていく…みたいなお淑やかなタイプに見える。


『本当にお久しぶりです。今日はお招きありがとうございました。その節は本当に母をはじめ、私達家族がお世話になりありがとうございました』


丁寧に頭を下げる。