憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~

そんな…


こんなに完璧な人なのに…


『もちろん、お仕事も大事です。先生の場合は他の人とは違う重圧もあるから大変だと思います。だからこそ、一緒にいて穏やかな気持ちでいられる人と恋愛するべきです。千隼先生みたいな立派な人に相手が出来ない訳ないですよ、本気で恋愛すれば絶対に素敵なお相手が見つかるります』


先生の恋愛を応援してる自分、複雑な気持ちだ。


『そんなことはない。そんなに…簡単じゃないんだ』


その言葉に妙に重みを感じる。


『だけど、不思議だな。今は、仕事だけじゃなく、恋愛もゆっくり考えてみたいって思う。それはお見合いじゃなくて、自分が心から好きになった相手と…』


ドキッとした。


そっか、いつかは先生は誰かと恋愛するんだ…


それも、そう遠くない未来に。


さっきは先生の恋愛を応援したはずなのに、もう心がちょっと沈んでる。


だって…


先生の相手は…


間違っても私なんかじゃないから。