憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~

あ…


返ってきた答えに思わず、


『付き合うフリ?…あ、ああ、えと』


かなりうろたえて、頭が混乱する。


つまりは、千隼先生と私が偽物の恋人を演じるってことなんだよね。


だとしたら、変に動揺した自分がすごく恥ずかしい。


もちろん、千隼先生に本当に告白されたなんて思った訳じゃない、そうじゃないけど…


でも「僕の彼女」なんて超絶キュンキュンするワードが先生の口から飛び出してしまったから…


恋愛下手な私は、動揺せずにはいられなかったんだ。


憧れの人のそんな言葉って、やっぱりパンチがあり過ぎるよ。


ダメだ、一旦冷静になろう。


『ずっと両親には、彼女の1人もいないのかと言われてたから。だから君を彼女だと紹介すれば必ず喜ぶ。僕には今までずっと仕事しかなかった。これから先もきっと、自分は仕事に生きる人間なんだって思ってた…』