「…何?」



「い、いや。なんでもない。」



「・・・幽霊かと思った?」



「え?いや、あ?うん、、、」



「幽霊なわけないでしょ?」



幽霊なわけがないか!



もし彼女が幽霊なら、僕は幽霊に恋したことになる。



人間で良かった。



って言ってる場合じゃない。



「でもね?ある意味幽霊かも。」



「え?」



「記憶がね、ないの。」



「え?!」



「名前も、住んでた場所も、何歳かも、全部ね。なぜか思い出せない。」



えーーーーーーーーー?!?!



_____こんなに衝撃的な夜は、今後もう二度とないだろう。