「どんな反応するかなって思って」って、背もたれに片手をついてにっこり笑いながら八千代くんが言う。
お、面白がっている……っ。
「い、言わないよっ。約束したもん。梢にも言わないって……」
「そうだね。でも別によかったのに。隠してるわけでもなかったし」
クスクスと笑う八千代くん。
で、でもさ?私、思うの。
「知らないところで、自分の気持ちを誰かに言いふらされるの、嫌じゃない?」
いい気持ちにはならないでしょ?
「八千代くんが少しでも嫌がるようなこと、私はしたくない」
そう言うと、八千代くんは"仕方ないなあ"とでも言うかのように笑った。
「……健気だね。倉木って」

