八千代くんのものになるまで、15秒



「どんな反応するかなって思って」って、背もたれに片手をついてにっこり笑いながら八千代くんが言う。

お、面白がっている……っ。




「い、言わないよっ。約束したもん。梢にも言わないって……」

「そうだね。でも別によかったのに。隠してるわけでもなかったし」




クスクスと笑う八千代くん。

で、でもさ?私、思うの。



「知らないところで、自分の気持ちを誰かに言いふらされるの、嫌じゃない?」



いい気持ちにはならないでしょ?




「八千代くんが少しでも嫌がるようなこと、私はしたくない」




そう言うと、八千代くんは"仕方ないなあ"とでも言うかのように笑った。



「……健気だね。倉木って」