八千代くんのものになるまで、15秒



「ぶれないよね、あんたも」




ため息を吐く梢に苦笑いをする。

な、なんとか誤魔化せた……かな?




「あ、ごめん。ちょっと電話……出てきてもいい?」

「う、うん!いいよ!」




机に置いていた自分のスマホを手に取って、梢が教室からパタパタと出て行く。

きっと、他校にいる年上の彼氏さんからだ。

たまにお昼休みの時間に電話がかかってくるって前に言ってたし。


はぁー……とりあえず誤魔化せたからよしとしよう。




「本当に話さないでいてくれてたんだ?」
「ぅわぁっ……!」




後ろから耳元でそう話しかけてきた八千代くんに、ビクッと体が揺れた。

な、なんっ……



「何で隣の席なのにわざわざ後ろからなの……!?」