八千代くんのものになるまで、15秒



私の机で一緒にお昼ご飯を食べていた梢は、慌てる私に眉を寄せた。


「蓮が考えごととか……明日は雪がふるかも……」
とか、そんなことを言う。


あのね、梢さん?
それは少し言い過ぎでは!?




「──あれ。2人とも今日は教室で食べてるの?」




梢に向かって反論しようとした時、
不意にそんな声が後ろから聞こえてきて、思わずバッと振り返れば。



「や、八千代くん」



思った通り、八千代くんが購買の袋をぶら下げながら教室に入ってきたところだった。


朝からずっとそうだったけれど、
やっぱり夏服に衣替えしたせいか、いつもより薄着な八千代くんがキラキラして見える。



いつもはベストを着ているのに、今日はシャツだけ。