八千代くんのものになるまで、15秒



ミスターコンだってせっかく選ばれたのに、
クラスメイトの皆んなも大盛り上がりで……

これ、このタイミングで梓希くんが断ったら批判浴びちゃうんじゃないかな……!?



「……梓希くん、あのさ」



もちろん、梓希くんが私のことを想って行動してくれるのは嬉しい。
大事にされてるんだなぁ、って思えるから。

だけど、私はやっぱり、梓希くんには笑っていて欲しいから。
嫌なこと感じて欲しくないし、悲しい思いをさせたくない。

……ので。



「私のことはいいからさ、ミスターコン出なよ。せっかく選ばれたんだしっ」



ピタリ、梓希くんの足が止まって、
くるりと彼は振り向いた。



「蓮は嫌じゃないの?」
「嫌じゃないよ!大丈夫!」