八千代くんのものになるまで、15秒



そりゃあもちろん、梓希くんが選ばれるのは仕方ないことだとは分かってる。
だって格好いいもん。優しいもん。

梓希くん以上に素敵な人なんて思い浮かばないもん。

でもっ!でもでも、一緒に2年生の代表として出場するのが……



「お相手さんは隣のクラスの日向さんだよ!当日まで準備一緒に頑張ってあげてね」



「あらら」と、梢の声が聞こえる。
そうです。私の不安要素はこれなのです。

写真撮影だったり、当日の衣装決めだったり。
文化祭当日まで、これから2人で過ごす時間がぐっと増えることになる。


しかも相手は日向さん。
夏休み前に、梓希くんに階段から落ちそうになったところを助けてもらって、
そしてご飯に誘った日向さん。