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「な、なんてことだっ……!」
私、倉木蓮、ただいま教室へと続く廊下を全速力で走っています。
廊下は走ってはいけませんって小学生の頃から言われていたことだけれど、
今だけは勘弁してほしい。
ガラッと着いた教室の扉を開けば、クラスメイトは文化祭の出し物の準備を進めていた。
「っこずえ……!!!」
「ちょ、なに?危ないなー……」
絵の具やペンキで看板作りをしていた梢は、急に抱きついた私に眉を寄せた。
「ていうかちょっと、私が頼んだペンキは?」
「ハッ……!」
「忘れたの?あんた何のために5分前に教室出たのよ」
「う、ごめん、それは後でちゃんと取りに行ってくるから!そんなことより聞いてよ!梢!」

