八千代くんのものになるまで、15秒



「甘いの好きならクリームソーダとかあるよ」
「へぇ……美味しそう!」
「仁に言えば上のバニラアイス多く入れてくれるかも」
「えっ、でも迷惑じゃないかな……」



メニュー表を見ながら、「ここでは俺の方が先輩だから大丈夫」と、八千代くんは冗談ぽく言って笑った。

そういえば……



「仁さんと同じところでバイトしてたんだね?」
「あぁ、たまたまね。静かなところでバイトしたいって言うから紹介した」

「へぇ……仲良しだねっ」



私は一人っ子だしバイトもしたことないから、少し憧れるかも。



「じゃあ、仁に注文言ってくる」
「あ、そしたら私お手洗い借りようかな……」



お手洗いの場所を聞いて、私たちはそれぞれ席を立った。