「強引に押したら簡単に流されてくれそう」

「え、」

「ガードゆるゆる。気を付けようね」

「あ、はい……」




優しく諭すような言い方に、気が抜けてくる。

「じゃあ、また明日」と、八千代くんはそのまま言ってしまった。

誰もいなくなった教室で、心臓の辺りを抑える。




八千代くんって、もしかしてプレイボーイ……?