「あー……彼氏って、梓希?」
「ん」
「昨日?」
「うん、そう」
なんだか小っ恥ずかしくて、瑛士の顔が見れない。
「……じゃあ、これからは別々で学校行かなきゃだな」
「そーいうことになる……」
さすが、元彼女持ち。
こういうところは察しがいい。
瑛士に彼女がいた時も、別々で登下校してたもんね。
「ま、おめでと。おまえに彼氏ができるなんて思わなかったけど」
「ちょっ、はぁ?失礼だなぁ」
「俺が電話してた時梓希と一緒にいたってことだろ?やーらしー」
「なっ、い、言い方が悪いっ!」
瑛士は笑って、またわしゃわしゃと頭を撫でた。
乱れた髪の隙間から、瑛士の顔が見えて。
笑っているのに、どこか寂しそうな顔をしているから、少し気になった。

