強引に電話を切って、八千代くんから離れようと身を引く。
いや、引こうと思ったんだけど。
「っ、わ……!?」
そうはさせまいと、八千代くんが私の左手をぐいっと引っ張るから。
逆に八千代くんとの距離が縮まり、彼の澄んだ瞳に、頬を赤く染めた私が映っていたのが見えた。
頬も、キスされた指先も、八千代くんに触れられたところ全部。
全部、熱くて、どうにかなってしまいそう。
「や、やちよくん、」
「なに?」
「あの、近くないかな……」
「そう?」
「わ、わたし、ドキドキしすぎて、もう心臓痛くて、しんどい。」
「はは。かわいーこと言うね」
不意の爆弾発言に、ぎゅぅっと胸が苦しくなる。

