八千代くんのものになるまで、15秒



「もしもし?瑛士どうしたの」
《あ。蓮?おまえまだ学校にいる?》
「いるけど……どうしたの?今日バイトじゃかったっけ?」

《俺もそう思ってたんだけどシフト入ってなかった》
「ふぅん、そうなんだ」



って、まさかそれ伝えるためだけに電話してきたんじゃないでしょうね?



《で、クラスの奴といま教室で話してて。そろそろ帰るかーって話になってるから、蓮いるなら一緒に帰るかって思って》
「んー……」



正直、まだ八千代くんと一緒にいたいなという気持ちはあるけど、もう日誌も書き終えたみたいだしなぁ……

教卓の上に日誌を置いた八千代くんを視線で追いながらそう考える。


3人で駅まで一緒に帰るっていうのはどうだろう。
瑛士はオッケーだとしても八千代くん的にはアリなのかな。