八千代くんのものになるまで、15秒



「予定とか全然合わせるし……あ、でも無理そうなら言ってね。梓希くんが良ければの話だから」
「えっと……」

「返事はいつでもいいよ!メールとか……って、そうだ、連絡先交換しようよ」



その数分後、ピロン、という音が微かに聞こえて、それと同時に日向さんが嬉しそうにまた笑って。

「梓希くんの連絡先知れて嬉しい」って、素直に言う。


か、可愛い……



「すごいねぇ。連絡先聞くのもデートの約束もぜーんぶスマート」
「本当にね……」



感心する梢に、私もうんうんと頷く。
でも、なんか、また心がもやついてる。

八千代くんに、それ以上可愛い姿を見せないでって、思ってる。



「おまけに素直だし笑うと可愛いし……蓮、あんたやばいんじゃない?」