……八千代くんは、どこまでも優しい。 「っわたしは、八千代くんのこと、ずっと見てたよ」 カッコ良かったよ。 誰よりもカッコ良かったよ。 「八千代くんのことしか、考えてなかったよ」 こんな、私なんかの言葉で八千代くんのことを励ませるなんて思ってはいないけど。 でも、少しでも私のこの想いが伝わってくれたらいい。 「……倉木が、俺のこと見ててくれてたんなら、俺もそれだけでいいよ」 す、と八千代くんの腕が伸びる。 私の髪を優しく撫でて、八千代くんは言った。 「ありがとう、倉木」