だけど、不思議と恐ろしくはなかった。 だって、彼女があまりにいつも通りに 「よし。行こう」 なんてまるでコンビニにでも寄るように言うから。 恐怖心なんてどこかに行ってしまった。 彼女に手を引かれて地獄の先?へと連れて行かれる。 炎の熱気を混ぜ込んだ風が私の不揃いな髪を揺らす。 私はちょっと息苦しいな、と思いながら彼女の後を着いて行く。 「ねぇ」 「んっ?」 迷いなく進む彼女に疑問を覚えた私はひとつなにか訊ねることにした。