「ね、この針ってやっぱり痛いの?」 「んーまぁ、痛いっちゃ、痛いけど……触ってみる?」 「うん」 彼女の問いに“YES”で答えると少しだけ苦々しい顔が返ってくる。 自分で言ったのに ……。 「うーん、分かった。じゃあ怪我しないようにちょっとだけ触ってみようか」 頷いた後、彼女とともに針山の近くに行く。