タイミング悪すぎでしょ、私。


幼馴染の告白現場とか、なんか親の馴れ初め聞かされるときみたいなむず痒さがする。


見なかったことにしよう。

私は前を向いて資料を持ち直し、再び歩き出した。


「ごめん、好きな子いるから。」


由宇から発せられたその言葉は、衝撃的だった。


へぇ、由宇に好きな子がいたとは。

驚きだな。



「好きな人いたんですか!?」

後輩の女の子も驚いている。