桜子とそんな会話をした後、私たち四人は同じテーブルについて昼食を楽しんだ。

 遊園地だからか、ファミリーレストランにありそうなメニューばかりだった。

 女子はパスタ、男子はハンバーグセットを注文した。

 注文したメニューが配膳されて、みんなで食べ始めた直後。

「千早くん、亜澄のどんなところが好きなのっ?」

「うっ!?」

 桜子が何の前触れもなく、いきなりクライマックスのような質問をしてきたので、私は飲んでいたミルクティーでむせてしまう。

「亜澄、大丈夫? 桜子ちゃん、ぶっこんでくんなー」

「う、うん……」

 隣にいた千早くんが心配してくれる。

 私は咳をして、なんとか呼吸を整えた。

「あは。ごめんごめん亜澄。でもやっぱり気になっちゃって! で、千早くんどうなのよ!?」

 苦笑を浮かべて桜子が言った。

 すると千早くんはにんまりと微笑みながら、こう答える。

「うーん。全部好きだけど、強いて言うなら……。素直でかわいくて、純粋で真っすぐでかわいくて、前向きでかわいいとこ?」