そういう誉め言葉ってここぞという時言うものだと思っていた私は、驚いてしまった。
だけど「セン」くんは「うん、うまい」とか言いながら、普通に紅茶を味わっている。
私がかわいいかどうかは置いといて、なんだかマイペースな人っぽいなあ。
「『ちぇりー』。はい、苺」
ケーキを食べ始める前に、「セン」くんは自分のケーキの苺を私のお皿の上に乗せてきた。
「えっ……?」
「あげるよ」
戸惑う私だったけれど、「セン」くんは平然と答える。
「えっ、こんなにおっきい苺を!? 一番おいしいとこなのに!? 私はいいよ、『セン』くんが食べてっ」
ケーキの上の苺といえば、最後まで残しておいてゆっくりと堪能するべき物なはず。
そんな至高の一品を、簡単に人にあげてしまう「セン」くんの行動が、私には信じられなかった。
すると「セン」くんはなぜかくすりとおかしそうに笑った。
「苺まっしぐらな『ちぇりー』にプレゼント。一番おいしいとこ、ふたつになってよかったじゃん」
「えっ。で、でも『セン』くんの分なのに……」
だけど「セン」くんは「うん、うまい」とか言いながら、普通に紅茶を味わっている。
私がかわいいかどうかは置いといて、なんだかマイペースな人っぽいなあ。
「『ちぇりー』。はい、苺」
ケーキを食べ始める前に、「セン」くんは自分のケーキの苺を私のお皿の上に乗せてきた。
「えっ……?」
「あげるよ」
戸惑う私だったけれど、「セン」くんは平然と答える。
「えっ、こんなにおっきい苺を!? 一番おいしいとこなのに!? 私はいいよ、『セン』くんが食べてっ」
ケーキの上の苺といえば、最後まで残しておいてゆっくりと堪能するべき物なはず。
そんな至高の一品を、簡単に人にあげてしまう「セン」くんの行動が、私には信じられなかった。
すると「セン」くんはなぜかくすりとおかしそうに笑った。
「苺まっしぐらな『ちぇりー』にプレゼント。一番おいしいとこ、ふたつになってよかったじゃん」
「えっ。で、でも『セン』くんの分なのに……」



