そして、「あ、あのー……」なんて、いつも元気な陸が珍しく何か言いよどんでいる。
「どうしたの?」
「あの、もし俺のチームがいい結果を残せたらさ……。えっと、その……」
「何?」
なかなかはっきり言わない陸を不思議に思いながら、私は首を傾げる。
すると陸は一度咳ばらいをして、きりっと真剣な顔をした。
そして何か重大なことを言うかのように、張り詰めた声でこう言った。
「あ、あの! 亜澄、俺と……」
「亜澄っ! ちょっと聞いてよー!」
「わっ!?」
陸の言葉を、興奮した女の子の声が遮った。
同時に背後から押された私は、驚いて声を上げる。
「さ、桜子……?」
陸の話を中断させて、私に突進してきたのは親友の桜子だった。
いつもわりとマイペースな桜子なのに、珍しく高ぶっている様子だ。
「昨日いろいろあってさ! メッセで送ろうとも思ったんだけどなんか落ち着かなくて手につかなくってっ。とりあえず話させてっ!」
「あ、あの。先に俺が亜澄に話を……」
「昨日涼介くんに話があるって、私言われたじゃない!?」
「どうしたの?」
「あの、もし俺のチームがいい結果を残せたらさ……。えっと、その……」
「何?」
なかなかはっきり言わない陸を不思議に思いながら、私は首を傾げる。
すると陸は一度咳ばらいをして、きりっと真剣な顔をした。
そして何か重大なことを言うかのように、張り詰めた声でこう言った。
「あ、あの! 亜澄、俺と……」
「亜澄っ! ちょっと聞いてよー!」
「わっ!?」
陸の言葉を、興奮した女の子の声が遮った。
同時に背後から押された私は、驚いて声を上げる。
「さ、桜子……?」
陸の話を中断させて、私に突進してきたのは親友の桜子だった。
いつもわりとマイペースな桜子なのに、珍しく高ぶっている様子だ。
「昨日いろいろあってさ! メッセで送ろうとも思ったんだけどなんか落ち着かなくて手につかなくってっ。とりあえず話させてっ!」
「あ、あの。先に俺が亜澄に話を……」
「昨日涼介くんに話があるって、私言われたじゃない!?」