「一織、野菜ちゃんと食べてるかな」

 どうせ一織のことだから、野菜食べてなさそうだけど。

「いただきます」
 
 手作りの野菜スープとオムライスを食べながら、私は一織のことばかり考えていた。

「美味しい……」

 手作りの野菜スープ、一織にも食べさせてあげないとな。
 野菜のスープなら、一織も食べてくれるし。刑事のくせに好き嫌いするなんて、本当にダメだよね。

「一織、いつ帰ってくるのかな……」

 あと何日で帰ってくるかな? 早く会いたいな、一織に。
 一織に抱き締めてほしいし、一織と話したい。

「……ん?」

 そう思ったその時だった。

「一織……!?」

 一織から私のスマホに、一通のメッセージが来た。

【麻衣、明日帰る】

 メッセージは一言だけだったけど、私はそれが嬉しかった。

「一織……明日帰ってくるんだ」

 本当に良かった。……本当に、良かった。
 帰ってくるんだと分かるだけで、ホッとして安心する。  

 一織にようやく会えるんだと思うと、 本当に嬉しい。 一織の顔をようやく見ることが出来るんだ。
 大好きな一織と一緒にいられるだけで、私は幸せ。 一織、大好きだよ。