(妹みたい)
気付くと校門を出て、帰り道を歩いていたがそのまま家まで帰る気にはなれず、公園のベンチに腰を下ろした。
「どうした?」
顔を上げると目の前に冬真が立っており、口を開くより先に涙がこぼれ落ちた。
「あ~、はいはい。なんとなく分かった」
冬真はそれだけ言うと私が泣き止むまで優しく頭を撫でてくれた。