「いこいこ!」

私はマヨの腕を掴んで、道場の方へ駆け下りる。

「待てよー。一緒に行こうぜー。」

後ろから慌てて追いかけてくるタイスケの足音にため息をついた。

あ~あ。



私のもやもや。

半分は解消されたけど、結局肝心のことが聞けてないんだよね。

英会話学校のことを内緒にしていた理由ははっきりわかったんだけど。

マヨが一体誰のことを好きかってこと。

私の当たってほしくない予感は、完全に払拭されてないもん。

タイスケが目撃したことだってちゃんと確認できなかったし。


私はいつもよりきつく面の紐を結んだ。