「最後に教えときますね。」
「なに?」
「好きになった理由は。本能がこの人だって言ったんです。出逢った時、景色が綺麗で。輝いてた。」
それは、私と同じだった。
「俺は、美麗じゃないとダメだから。他の奴じゃダメなんだ。だから、どんな美麗も好きで、嫌いにはなれない。どこにいたって見つける自信しかない。」
俺、美麗が思ってるよりも惚れてるから。
そう耳元で囁いた。
その声は、甘くて。愛してると言いたげだった。
「私も同じだよ。」
「歪んだ俺でも。受け入れてくれる?」
「クス。何を今更。私には煌くんしかいないの。それに、中身30でも良い?」
「どんなあなたも受け止めますよ。」
誰の言葉よりも信じれて。
あの頃に戻ったような気分になった。
神様、チャンスを下さってありがとうございます。
二度と、煌くんを。
悲しませたり、苦しめたり、辛い思いはさせません。
絶対に幸せにします。
そして、守ってもらうばかりではなく。
私が彼を守ります。

