合田くん自身、私のところには来なかった。 10月は近くにいたから。 「合田くん、お互い頑張ろうね!」 って声をかけてみた。 「はい、頑張りましょう!」 合田くんは眩しい笑顔でそう言った。 この笑顔はきっと、営業スマイルなんかじゃないと思う。 だって、こんな輝いてないと思うから。 そして、私達は決勝に進出して。 お互い自己ベストを出して。7位だった。 後1人抜いたら、上の大会に行けたのに……。